教員を目指している人
- 教員採用試験の一次試験って、どんな内容なの?
- 一次試験のボーダーラインや合格率ってどれくらい?
- 一次試験の免除ってなに?
このような悩みを解決できる記事を書きました!
教員採用試験の一次試験は筆記試験がメインです。多くの受験者は時間をかけて対策するのですが・・・。そこで気になるのが「何点で合格できるの?」だと思います。
教員採用試験は合格までに数回の試験をクリアしなくてはいけず、まず筆記試験を突破しなくてはいけません。
そこで本記事では教員採用試験の一次試験について「内容から合格ライン」まで詳しく解説していきます!まずは一次試験の内容をしっかり理解するようにしましょう。
なお、試験日程を知りたい方は「日程一覧」を、倍率を知りたい方は「倍率一覧」をご覧ください。
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教員採用 一次試験の内容
ここでは教員採用試験で実施されている1次試験の内容をまとめています。
1次試験の内容は自治体によって異なります。詳しくは受験先の実施要項を確認してください。
1次試験のメインは筆記試験です。くわえて面接試験も実施。
教員採用の筆記試験は「教養試験(教職、一般)」「専門教養」の2種類があり、一部の自治体を除き実施されています。
一般的に専門と教養試験の配点比率は「2~3:1」となっており、専門が重要視されています。なので、勉強するときは専門に力を入れましょう。
面接試験は「集団系」を実施する自治体が多いです。大阪府や静岡県などでは個人面接を実施することもあるため、実施要項の確認は必須です。
「試験の特徴が知りたい!」「具体的な対策法が知りたい!」という方におすすめの記事を3つ紹介します。
教職教養
【まとめ】教員採用試験 教職教養科目の特徴と重要な3つの理由
一般教養
【まとめ】教員採用試験で絶対に知っておきたい一般教養を攻略する戦術とは
専門教養
【勉強法】教員採用試験 専門教養で70点を確実にとるテクニック
※一般教養は自治体によって出題がない場合もあります。
教員採用 一次試験の合格ライン
教員採用試験の合格ラインは70点あれば、「ほぼ合格」できます。
合格点を公表している神奈川県を例に出すと、倍率16.7倍だった高校音楽の合格点は126点(200満点)でした。
「え?そんな点数で合格できるの?」って思った人もいるかもしれませんね。しかし、現実は合格できているため目安と考えてもいいでしょう。
教員採用 一次試験の合格率は?
2019年(令和2年度)の合格率(全国平均)は52%でした。
全国の合格率(突破率)は次のとおり。
自治体 | 合格率 |
---|---|
北海道 | 61% |
札幌市 | 68% |
青森県 | 46% |
岩手県 | 53% |
宮城県 | 53% |
仙台市 | 53% |
秋田県 | 51% |
山形県 | 57% |
福島県 | 37% |
茨城県 | 58% |
栃木県 | 52% |
群馬県 | 40% |
埼玉県 | 50% |
さいたま市 | 55% |
千葉県 | 65% |
東京都 | 55% |
神奈川県 | 57% |
横浜市 | 78% |
川崎市 | 72% |
相模原市 | 66% |
新潟県 | 65% |
新潟市 | 57% |
富山県 | 68% |
石川県 | 28% |
福井県 | 53% |
山梨県 | 56% |
長野県 | 63% |
岐阜県 | 52% |
静岡県 | 42% |
静岡市 | 55% |
浜松市 | 59% |
愛知県 | 58% |
名古屋市 | 41% |
三重県 | 45% |
滋賀県 | 31% |
京都府 | 40% |
京都市 | 27% |
大阪府 | 69% |
豊能地区 | 68% |
大阪市 | 57% |
堺市 | 56% |
兵庫県 | 35% |
神戸市 | 36% |
奈良県 | 46% |
和歌山県 | 47% |
鳥取県 | 63% |
島根県 | 65% |
岡山県 | 47% |
岡山市 | 60% |
広島県 | 58% |
山口県 | 60% |
徳島県 | 42% |
香川県 | 48% |
愛媛県 | 46% |
高知県 | 43% |
福岡県 | 52% |
福岡市 | 71% |
北九州市 | 65% |
佐賀県 | 52% |
長崎県 | 58% |
熊本県 | 46% |
熊本市 | 54% |
大分県 | 52% |
宮崎県 | 44% |
鹿児島県 | 47% |
沖縄県 | 20% |
最も一次試験の合格率が低い自治体は沖縄県で20%。逆に合格率が高い自治体は横浜市で78%でした。
合格率が高い自治体ほど面接重視と捉えてもいいかもしれません。それを踏まえて対策方針を考えましょう。
教員採用 一次試験を突破するには何割くらい点数がいる?
目安は70点以上です。
合格点を公表している神奈川県を例に出すと合格最低点が1番高かった教科は高校保健体育でした。高いといっても140/200点(70%)です。
多くの教科・科目で70%を取れていれば筆記試験は通過できることがわかります。
合格点数が100点や90点が合格点だと勉強期間も多くとらなければいけないと思いますが、そこまで求められていません。ここの認識が間違っていると誤った勉強をしてしまい結果落ちることになります。
効果的な勉強法を知りたい方は「教員採用試験 0から独学で合格するための3ステップ」を参考にしてみてください。
教員採用 一次試験免除
教員採用試験では講師経験者や社会人経験者に対して特別選考を実施しています。
自治体によって選考内容は違いますが、1次試験免除などの特例を受けることが可能です!
- 東京都で講師経験がある場合、教職教養が免除されます。
- 神奈川県で社会人経験がある場合、教養試験が免除されます。
- 愛知県で講師経験がある場合、1次試験(教養、専門、集団面接)が免除されます。
- 奈良県で講師経験がある場合、教養試験と集団面接が免除されます。
このように自治体によって内容は異なりますが、一般選考に比べて負担は減ります。
詳しくは「【全国一覧】教員採用試験で特別選考は有利なのか|種類や特徴を解説」を参考にしてみてください。
【全国一覧】教員採用試験で特別選考は有利なのか|種類や特徴を解説
特別選考の見直し
特別選考を積極的にPRしている一方、質の悪い受験者が増えているため、特別選考の内容見直しが行われています。
教員を目指している人
と、思っている人は注意が必要です。
先日こういったツイートをしています。
神戸市の講師経験枠で受験する人は試験制度が変更となっています。
具体的には
従来:専門試験の免除
今年:教職・一般の免除専門教養はできて当然の科目ですがここでの制度変更はかわいそう。https://t.co/Pxvd11UGyP
— 福永 真@教職コンサルタント (@kyosai365) March 28, 2019
2021年(令和4年度)愛知県教員採用試験で大幅な試験変更が発表されています。
講師経験者特別選考では1次試験免除→教養試験の免除に変更されています。
現在講師二年目で今年落ちても来年は1次試験免除だからラッキーなど甘い考えを持っている人は注意
— 福永 真@教職コンサルタント (@kyosai365) March 30, 2020
神戸市はその年、愛知県は翌年度に試験変更の発表がされています。
まだ、翌年であれば対策は十分可能ですが、該当年に発表されてから対策するのでは終わりまです。
1次試験免除 教職教養は必要?
面接試験でも教職教養の知識が必要です。
なぜなら討論のテーマや個人面接で教職教養の知識がないと答えることができない質問が増加しているからです。
例えば個人面接で次の質問をされています。
- 不登校の子どもにどう対応しますか
- いじめの対応で一番大切なことは何ですか
- 学校教育法9条と地方公務員法16条の内容を教えてください
教職教養の勉強をせずに答えることはできるでしょうか。難しいですよね。
1次試験が免除でも最低限、「教育原理」「教育時事」あたりは勉強しておく必要がありますよ。
教員採用 一次試験の服装は私服でもいいの?
「試験当日の服装」って悩みませんか?
とくに筆記試験だけしかない人は余計に悩むと思います。大学受験でも学校の制服か私服でしたよね。
結論からいえば、試験本番はスーツ着用で行きましょう。
理由は就職試験の1つだからです。
詳しくは「教員採用試験 服装は90%がスーツって本当?私服じゃダメな理由を解説」を参考にしてみてください。注意点などをまとめています。
教員採用試験 服装は90%がスーツって本当?私服じゃダメな理由を解説
まずは筆記試験の対策に集中
教員採用試験の一次試験は筆記試験がメインです。
科目数が多いため、早めに手をつけることが攻略のポイント。要領を踏まえて対策をはじめましょう!

