【傾向】教員採用試験「教育史」の勉強は西洋分野を中心にやるべき理由

教員採用試験「教育史」の勉強法

この記事では教員採用試験の「教育史」を知りたい方向けの内容を書いています。

本記事をおススメする人
  • はじめて教員採用試験の対策をする人
  • 教育史の特徴や分野が知りたい人
  • 勉強法が知りたい人

教育史は教職教養科目の1つで、どの都道府県も1~2問程度出題されています。

“教育の歴史”なので暗記がメインとなります。

暗記が苦手な受験者にとっては苦痛の科目ですが、出題されやすい分野は決まってるんですね。

勉強をはじめる前に本記事を参考にして傾向をつかんでみましょう。なお、教職教養のすべてを知りたい方は「【まとめ】教員採用試験の教職教養は重要?勉強法をデータ付きで解説!」を参考に。

✅主な内容

  • 教員採用試験における「教育史」とは
  • 教育史の分野と出題率
  • 教育史の対策法

記事を読むことで「教育史の特徴や具体的な勉強法」を知ることができますよ。

5分で理解できます。ぜひ、参考にしてみてください。

教員採用試験における「教育史」とは

教育史は名前のとおり、「教育に関する歴史」を学習します。

教職教養での、教育史の出題率は高くありません(下図)。

教育史のデータ

教育史の出題率は全体の4%ほどです。

難易度

教育史では「人物名と名言や著書」を結びつける問題が圧倒的に多く出題されます。

出題頻度が多い人物や著書には傾向があるため、参考書や問題集を理解していれば、確実に得点できる問題がほとんどです。

たまに聞いたことないような人物や著書が出題されますが、選択肢をみると消去法で削ることができるため困ることは少ないです。

教育史の出やすい分野を解説

教育史の出題分野は「日本教育史」と「西洋教育史」の2分野です。それぞれの出題割合は次のとおり。

教育史の出題割合

出題の70%は「西洋教育史」からです。どちらの分野も全範囲から出題されるわけではなく、出題されやすい分野は決まっています。

実際に出題された問題も見ながら、内容を把握してみましょう。

西洋教育史

出題頻度を時代別にA(重要度高い)~C(重要度低い)で表すと次の通り。

古代 C
中世 C
近世 C
近代 B
現代 B

過去問チャレンジ

次の文は,イギリスの教育思想家についての説明である。この説明で示された人物を,下の①~⑤から一つ選びなさい。

 

みずから有能な紡績工場経営者でありながら,イギリス産業革命がもたらしたさまざまの社会問題を目のあたりにして,教育を軸とした社会改良,そして社会主義社会の建設を志向した思想家,実践家。1771年イギリス・ウェールズの小さな馬具・金物屋の息子として生まれた。幼い頃より丁稚奉公に出て商人としての実務をみっちり身につけ,20歳の頃には産業革命発生の地マンチェスターで職工500人を使う紡績工場の支配人になっていた。かれはこの実績を背景に,1800年よりニューラナーク紡績工場の経営者となり,それは24年間続いた。彼は工場労働者の子どもたちの教育に特別の配慮を払うなどして,ここを労働者の理想郷的工場村として営んだ。その経験と思索をまとめたのが1813年の著作『新社会観』である。

 

それは人間の性格は環境の産物であるので,性格の改善には環境の改善が先行しなければならぬと説き,改善された環境での新しい性格形成をめざし,そのことから社会改良をくわだてる“性格形成学院”という学校の建設へとつながった。

 

① オーエン  ② ミル  ③ スペンサー  ④ ベル  ⑤ ランカスター

正答:①

日本教育史

出題頻度を時代別にA(重要度高い)~C(重要度低い)で表すと次の通り。

古代 C
中世 C
近世 B
近代 A
現代 B

過去問チャレンジ

次は,我が国の寺子屋について説明した文である。①~④から正しくないものを一つ選べ。

 

① 寺子屋の起源は,16世紀前半,室町後期にまでさかのぼることができる。本格的な普及期は,18世紀より19世紀前半,すなわち近世の中葉から幕末にかけてのころである。

 

② 寺子屋は,庶民の文字や計数(そろばん)の学習への要望によってささえられて普及をとげ,さらに,幕府や諸藩の教化・教育政策によって促進された教育施設である。

 

③ 幕府や諸藩の保護・統制を受けた寺子屋といっても,その本質はやはり民間の教育施設であった。したがって,経営者となり師匠となって開設したものの身分も,農・工・商あるいは芸人といった庶民が圧倒的な多数にのぼっている。

 

④ 寺子屋の教育内容は,地方地方によってまちまちではあるけれども,計数(そろばん)は全ての寺子屋で教えられていたといってさしつかえない。

正答:④

教員採用試験「教育史」の勉強法

教育史は勉強をしようと思うと限りなく膨大な範囲を勉強しなければいけません。

そのためコンパクトで最大の効果を発揮する勉強をする必要があります。最も効果的で点数を取らせることができた勉強法が、次の3ステップ。

  1. 主要人物を覚える
  2. 一問一答形式で知識を覚える
  3. 全国の過去問を使って勉強する

教育史の勉強法① 主要人物を覚える

出題の多くは「人物名」と「著書・名言」の組合せを確認させる問題なので主要人物を中心に覚えることが重要。

これだけは覚えておいた方がいい人物をまとめましたので、参考にしてください。

主要人物一覧(西洋教育史)

ソクラテス フレーベル
コメニウス エレン・ケイ
ロック ナトルプ
ルソー ケルシェンシュタイナー
カント デューイ
ペスタロッチ キルパトリック
ヘルバルト ペーターゼン
パーカースト イリイチ
ブルーナー

主要人物一覧(日本教育史)

林羅山 新島襄
伊藤仁斎 井上毅
貝原益軒 森有礼
広瀬淡窓 沢柳政太郎
緒方洪庵 羽仁もと子
吉田松陰 及川平治
福沢諭吉 鈴木三重吉

これらの人物については著書名や成し遂げたことを組み合わせて覚えるようにしましょう。

教育史の勉強法② 一問一答形式で知識を覚える

前述しているように、教育史は「人物名」と「著書・名言」の組合せを選ぶ出題がメインです。

そのため参考書で文章を読み込んで覚えるよりも、一問一答形式で「ルソーといえば、エミール」のように紐づけて覚えることが重要。

そこで、おすすめするテキストが「らくらく教職教養マスター」です。

教員採用試験用の参考書は多くありますが、一問一答形式で勉強できるテキストは私の知る限りこのテキストのみです。

教育史の勉強法③ 全国の問題を解く

最終的には全国の過去問を使って総仕上げをおこないます。

過去問を解いているとある程度、出題されている人物に偏りがあることがわかりますよ。

教育史まとめ

最後に、勉強をしていくうえで役に立つ記事を3つ紹介します。

「何をどうやって勉強すればいいのか」「効果的な暗記方法は?」「学習計画はどうやって立てるの?」という悩みを持っている人は参考になるはずです。

合格に向けたマインドの確立

教員採用試験の間違った勉強法 【初学者必見】教員採用試験に合格するための受験戦略を考える。

効果的な暗記方法

教員採用試験 暗記方法を解説 教員採用試験に合格する「暗記の仕方」を解説|繰り返すことの重要性

効果的な学習計画の立て方

教員採用試験 合格strategy 【学習計画】教員採用試験 合格に必要な勉強時間は?|短期間でも合格できる戦略を解説します。