【勉強法】教員採用試験「教育時事」はトレンドを知ることが重要!

教員採用試験「教育時事」の勉強法

この記事では教員採用試験の「教育時事」を知りたい方向けの内容を書いています。

本記事をおススメする人
  • はじめて教員採用試験の対策をする人
  • 教育時事の頻出分野が知りたい人
  • 勉強法が知りたい人

教育時事は教員になる人が「教育上の課題や現状」「文部科学省や自治体の施策や動向」をどれくらい把握しているかを問う科目です。

最近は、論文試験や集団討論のテーマでも出題が頻出しています。

✅主な内容

  • 教員採用試験における「教育時事」とは
  • 教育時事の分野と出題傾向
  • 教育時事の対策法

記事を読むことで「教育時事の特徴や具体的な勉強法」を知ることができますよ。

5分で理解できます。ぜひ、参考にしてみてください。なお、教職教養のすべてを知りたい方は「【まとめ】教員採用試験の教職教養は重要?勉強法をデータ付きで解説!」を参考に。

教員採用試験における「教育時事」とは

教育時事は「文部科学省や中央教育審議会の答申・通知・資料」に関する問題です。

教職教養のなかで教育時事の出題割合は次のとおり。

教育時事のデータ

教育時事の占有率は10%ほど。年々、出題が増えているので注意が必要です。

教育時事の出題

教育時事の出典は主に次の3つです。

  1. 文部科学省の通知や手引
  2. 中央教育審議会の答申や報告
  3. 定期的な調査(学力調査やスポーツテストなど)

これらの事項は、実際の教育現場を背景に出されることが多く、「いじめ」や「不登校」、「特別支援教育」などの出題が増加傾向。

情報収集はホームページ

教育時事の参考書は「文部科学省のホームページ」です。

ホームページをみると、【新着情報】や【政策・審議会】、【政策分野】などのカテゴリーに分かれています。気になる項目は必ずチェックしておきましょう。

また「キーワード検索」を活用して、「いじめ」や「不登校」など頻出のワードを調べておくことも必要です。

【例題あり】教育時事の頻出分野

よく狙われる頻出の教育時事は次の6つ。

  1. 学習指導要領
  2. いじめ
  3. 生徒指導
  4. 働き方改革
  5. 特別支援教育
  6. 学校安全

学習指導要領

2020年より順次、はじまる学習指導要領。

なかでも中央教育審議会の答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策について」は、いまだに出題されています(2019年試験)。

文部科学省の「教育課程企画特別部会 論点整理」の度々でています。

過去問チャレンジ

次は,中央教育審議会「幼稚園,小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」(平成28年12月)の一部です。( ① )~( ③ )に入る語句の組み合わせとして正しいものを,下の1~4の中から1つ選びなさい。

 

「カリキュラム・マネジメント」の実現に向けては,校長又は園長を中心としつつ,教科等の縦割りや学年を越えて,( ① )で取り組んでいくことができるよう,学校の組織や経営の見直しを図る必要がある。そのためには,管理職のみならず全ての教職員が「カリキュラム・マネジメント」の必要性を理解し,日々の授業等についても,教育課程全体の中での( ② )を意識しながら取り組む必要がある。また,学習指導要領等の趣旨や枠組みを生かしながら,( ③ )や子供たちの姿等と指導内容を見比べ,関連付けながら,効果的な年問指導計画等の在り方や,授業時間や週時程の在り方等について,校内研修等を通じて研究を重ねていくことも重要である。

 

1 .① 教職員間  ② 言語活動  ③ 各学校の地域の実情
2 .① 学校全体  ② 言語活動  ③ 求められる資質・能力
3 .① 教職員間  ② 位置付け  ③ 求められる資質・能力
4 .① 学校全体  ② 位置付け  ③ 各学校の地域の実情

正答:④

いじめ

「いじめ」は社会問題にまで発展するほど重要な課題です。

「いじめ防止対策推進法」や「いじめ防止基本方針」などがよく出題されています。また、面接や論文でもテーマになりやすいです。

過去問チャレンジ

「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」(文部科学省 平成 29年3月)に照らして適切でないものは,次の1~5のうちのどれか。

 

1 .いじめ防止対策推進法第28条第1項においては,いじめの重大事態の定義は,「いじめにより当該学校に在籍する児童等の生命,心身又は財産に重大な被害が生じた疑いがあると認めるとき」,「いじめにより当該学校に在籍する児童等が相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑いがあると認めるとき」とされている。

 

2 .いじめの事実関係等の調査結果において,いじめが認定されている場合,加害者に対して,個別に指導を行い,いじめの非に気付かせ,被害児童生徒への謝罪の気持ちを醸成させる。加害児童生徒に対する指導等を行う場合は,その保護者に協力を依頼しながら行うこと。また,いじめの行為について,加害者に対する懲戒の検討も適切に行うこと。

 

3 .学校は,重大事態が発生した場合,速やかに校長を通じて,教育長まで重大事態が発生した旨を報告する義務が法律上定められている。この対応が行われない場合,法に違反するばかりでなく,教育委員会における学校に対する指導・助言,支援等の対応に遅れを生じさせることとなる。

 

4 .学校の設置者及び学校は,各地方公共団体の個人情報保護条例等に従って,被害児童生徒・保護者に情報提供及び説明を適切に行うこと。その際,「各地方公共団体の個人情報保護条例等に照らして不開示とする部分」を除いた部分を適切に整理して行うが,いたずらに個人情報保護を盾に情報提供及び説明を怠るようなことがあってはならない。

 

5 .学校は,被害児童生徒や保護者から,「いじめにより重大な被害が生じた」という申立てがあったときは,その時点で学校が「いじめの結果ではない」あるいは「重大事態とはいえない」と考えたとしても,重大事態が発生したものとして報告・調査等に当たることとされている。

正答:3

生徒指導

「生徒指導提要」に関する出題が多いです。ほとんど教育原理の対策でカバーできます。

頻出は「生徒指導の意義」と「教育相談」です。

過去問チャレンジ

次は,「生徒指導リーフ『絆づくり』と『居場所づくり』Leaf. 2(平成27年3月文部科学省国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター)」の中で,「絆づくり」と「居場所づくり」の違いについて述べたものの一部である。( ア )にあてはまるものをA群から,( イ )にあてはまるものをB群からそれぞれ一つずつ選べ。

 

「絆づくり」とは,( ア )取り組む共同的な活動を通して,児童生徒自らが「絆」を感じ取り,紡いでいくことを指しています。「絆づくり」を進めるのは児童生徒自身であり,教職員に求められるのはそのための「場づくり(場や機会の提供)」,いわば黒子の役割と言えます。

 

「居場所づくり」とは,児童生徒が( イ )できる,自己存在感や充実感を感じられる場所をつくりだすことを指しています。すなわち,教職員が児童生徒のためにそうした「場づくり」を進めることであり,児童生徒はそれを享受する存在と言えます。

 

【A群】 ① 指示された課題に  ② 折り合いを付けながら  ③ 主体的に
【B群】 ④ 安心        ⑤ 自由に発言       ⑥ 活躍

正答:A群 ③ B群 ④

働き方改革

労働に関する問題は社会現象になっています。

教員もおなじで、部活動の外部委託や残業の見直しなどが自治体によって差はありますが、導入されつつあります。

試験でも頻出になってくる事項なので覚えておきましょう。

過去問チャレンジ

「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について(答申)」(平成31年1月25日中央教育審議会)において,学校及び教師が担う業務の明確化・適正化を図るため,「基本的には学校以外が担うべき業務」の例としてあげられているものはどれか。次の1~5の中から1つ選べ。

 

1 .給食時の対応  2 .授業準備       3 .学校行事の準備・運営
4 .校内清掃    5 .登下校に関する対応

正答:5

特別支援教育

特別支援教育も教育原理の分野ですが、答申や通知に関する出題が多いです。

「校内委員会」や「特別支援教育コーディネーター」などの用語は押さえておきましょう。

過去問チャレンジ

「発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン~発達障害等の可能性の段階から,教育的ニーズに気づき,支え,つなぐために~」(平成29年文部科学省)に示されている,通常の学級の担任・教科担任が,下線部に対して行う具体的な役割として適切なものの組合せを選びなさい。

 

① 支援を必要とする児童等がいることを常に想定し,学校組織を活用し,児童等のつまずきの早期発見に努めるとともに行動の背景を正しく理解するようにする。

 

② 教育上特別の支援を必要とする児童等の個別の教育支援計画及び個別の指導計画作成の中心を担い,適切な指導や必要な支援に生かす。

 

③ 支援前後の心身の状態の変化などについて,専門分野からの分析を加え,客観的に理解できるように資料をまとめた上で,定期的に校内委員会や職員会議等で報告を行う。

 

④ 校内対策チームを発足させ,児童等の運動技能や体力の実態,疲労の状態等を把握するように努め,異常が見られたら,速やかに必要な措置をとる。

 

⑤ 児童等の教育に対する第一義的な責任を有する者であることを意識し,対象となる児童等の保護者と協働して支援を行う。

 

ア.①②④  イ.①②⑤  ウ.②③④  エ.②③⑤  オ.③④⑤

正答:イ

学校安全

地震などの災害から児童生徒を守る役目も教員の仕事です。実際に災害が起こった場合の対応やマニュアルを知っておきましょう。

また、食育や薬物乱用なども狙われています。

過去問チャレンジ

文部科学省「学校防災マニュアル(地震・津波災害)作成の手引き」(平成24年3月)の内容として適切でないものを,次の1~4のうちから1つ選びなさい。

1 .災害対策本部が情報収集する際には,複線化を図り,伝令など直接的な行動は避けることを基本とする。

2 .児童生徒等の発達段階に応じ,地震発生時に何が危ないのか具体的な指導を行うためには,教師自身が校舎内の非構造部材(倒れてくるものや移動してくるもの等)について把握しておくことが必要である。

3 .特別な支援を必要とする児童生徒等が在籍している場合は,その特徴や個別の配慮事項について全職員で共通理解を図り,避難訓練時には,それを想定した訓練が必要である。

4 .児童生徒等を学校に待機させ,保護者に引き渡す場合,混乱,錯綜することが考えられるので,あらかじめ引き渡しの手順を明確にしておくことが大切である。

正答:1

教員採用試験「教育時事」の勉強法

教育時事の勉強は次の3ステップで攻略していきます。

STEP1
過去問分析

まずは受験先の過去問を分析(5年分)して、教育時事の出題割合を知ることからはじめましょう。

 

出題率は自治体によって異なるからです。

 

✅例)千葉県、東京都、名古屋市

千葉県 東京都 名古屋市
出題占有率 48% 20% 80%

名古屋市の出題率は80%が教育時事です。

 

出題率によって、教育時事の対策に使える時間は変わってくるため、出題傾向の確認は必須です。

STEP2
重要答申のインプット

教育時事の深追いは気をつけてください。

 

正直、範囲は無限にあるため、ハマると時間だけ無駄に過ぎて効果が薄くなってしまいます。

 

そのため、「試験に出る重要教育答申」を使ってインプット即アウトプットをしていきましょう。また「Hyper過去問実践」を使って、全自治体の過去問から知識を入れればOKです。

STEP3
最新トレンドの確認

試験直前期になれば、各予備校で「時事の短期講座」などがあるので、利用しましょう。

 

最新のトレンドを直前期に知識として入れておけば面接や論文対策にもなりますよ。

教育時事まとめ

最後に、勉強をしていくうえで役に立つ記事を3つ紹介します。

「何をどうやって勉強すればいいのか」「効果的な暗記方法は?」「学習計画はどうやって立てるの?」という悩みを持っている人は参考になるはずです。

合格に向けたマインドの確立

教員採用試験の間違った勉強法 【初学者必見】教員採用試験に合格するための受験戦略を考える。

効果的な暗記方法

教員採用試験 暗記方法を解説 教員採用試験に合格する「暗記の仕方」を解説|繰り返すことの重要性

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